2014年8月12日 毎日新聞大阪版

色覚の仕組み 学んで体験 21日から東成で催し



 色の見える仕組みや色覚異常について学び、体験できるイベント「見えてる色はそれぞれ違う」が21〜27日、大阪市東成区今里西2の同区役所内「ふれ藍パンジー」で開かれる。「色覚バリアフリー」を目指すNPO法人「トゥルーカラーズ」の主催。色覚に関するパネル展示のほか、色覚異常や補正レンズの体験コーナーが設けられる。
 色覚異常は日本人男性の5%、女性の0.2%の割合でいるとされ、赤と緑、緑と茶の区別がしにくいなど、見え方も人によって異なる。小学校での色覚検査が2003年度に廃止され、検査を受けていない世代が就職の時期を迎えている。色覚での採用制限はほぼ撤廃されているが、色を扱う職業では不利になる可能性もあり、就職試験で初めて気付くケースが問題となっている。
 入場無料。午前9時〜午後5時半(体験は午後1時〜4時)。23、24日は休館。問い合わせ先はトゥルーカラーズ(06・4708・5833)。【関雄輔】





2014年8月27日 大阪日日新聞

見えている色 それぞれ違う? 色覚 理解深める 補正レンズ体験も



【東成区】色の認識・識別が付きにくい色覚障害について学び、体験するイベント「見えている色はそれぞれ違う」が、東成区役所内の交流スペース・ふれ愛パンジーで開かれている。色覚障害についての展示と色覚補正レンズの体験を行っている。27日まで。入場無料。

 色覚障害者は、日本人では男性は20人に1人、女性は400人に1人の割合で、約300万人いるとされる。しかし、2002年に学校での色覚検査が廃止された以降、無自覚のまま生活を送り、就職時に支障をきたすケースも増えている。
 「色覚バリアフリー」を掲げるNPO法人「True Colors(トゥルーカラーズ)」(大阪市中央区)が企画。同法人では色覚補正レンズの普及にも取り組んでおり、会場では赤や緑など色付きのクリア板をかざし、色覚障害者の視界を体験、補正レンズによる見え方の違いを試すこともできる。
 体験した色覚正常の男性(46)は、「まるで古いブラウン管のテレビを見ているよう。(色彩による)感動の機会を逃している人がたくさんいることを知り、ショックだった」と話していた。
 同法人の高橋紀子理事長は「選択肢の一つとして色覚補正レンズがあることを知ってほしい。色覚障害を共有して共生できる社会になれば」と話していた。(光長いづみ)