【東成区】色の認識・識別が付きにくい色覚障害について学び、体験するイベント「見えている色はそれぞれ違う」が、東成区役所内の交流スペース・ふれ愛パンジーで開かれている。色覚障害についての展示と色覚補正レンズの体験を行っている。27日まで。入場無料。
色覚障害者は、日本人では男性は20人に1人、女性は400人に1人の割合で、約300万人いるとされる。しかし、2002年に学校での色覚検査が廃止された以降、無自覚のまま生活を送り、就職時に支障をきたすケースも増えている。
「色覚バリアフリー」を掲げるNPO法人「True Colors(トゥルーカラーズ)」(大阪市中央区)が企画。同法人では色覚補正レンズの普及にも取り組んでおり、会場では赤や緑など色付きのクリア板をかざし、色覚障害者の視界を体験、補正レンズによる見え方の違いを試すこともできる。
体験した色覚正常の男性(46)は、「まるで古いブラウン管のテレビを見ているよう。(色彩による)感動の機会を逃している人がたくさんいることを知り、ショックだった」と話していた。
同法人の高橋紀子理事長は「選択肢の一つとして色覚補正レンズがあることを知ってほしい。色覚障害を共有して共生できる社会になれば」と話していた。(光長いづみ)