2016年11月8日 毎日新聞

色覚異常 絵本で理解 NPO作製「見え方違いは個性」


 “色のバリアフリー”を目指すNPO法人「トゥルーカラーズ」(大阪市中央区)が、子供の色覚異常について分かる絵本「けんちゃんの色」を作製した。赤と緑、ピンクと水色など人によって見分けにくい色があることや、色の見え方を個性として受け入れる大切さを訴える内容となっている。
 色覚異常は日本人男性の5%、女性の0.2%の割合でいるとされ、見え方は人によって異なる。絵本は、5歳の「けんちゃん」が、間違えて色分けしていた姉のタオルを使ってしまう場面などを通じて、見分けるのが難しい色や、色を区別する工夫を子供自身が分かるように伝えている。
 同NPOの高橋紀子理事長は「人によって色の見え方が違って当たり前。全ての見え方が正しいことを伝えたい」と話している。
 ホームページ(http://www.truecolors.jp/) で閲覧できるほか、希望者には冊子でも配布している。問い合わせは同NPO(06・4708・5833)。【関雄輔】