可視光線とは何か?
可視光線とは何でしょうか。
人は特定の波長を色として感じることができます。
太陽の光をプリズムに通すと、虹のような色の帯ができることを知って
いますか。このことを発見したのは万有引力を発見したニュートンです。
この色の帯をスペクトルと呼びます。光をスペクトル(波長成分)に
分けることを「分光」といいます。スペクトルが人の目で見えるということは、
この特定の波長(380〜780nm)が人の網膜に刺激を与えて
色として感じさせているわけです。
スペクトルは、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の順に並んでいますが、
これはそれぞれの波長の長さが違うために生じる現象です。
光の中で最も波長の長い部分が赤く見え、短い部分が紫に見えるのです。
人の目で見えるこの領域の光を「可視光線」と呼びます。
この領域からさらに波長が長くなると赤外線域になり、逆に波長が短く
なっていくと紫外線域になりますが、この領域は人の目には見えません。
さて「波長 ※1」という言葉が出てきたことでもわかるように
光は空中を飛び交っているさまざまな電磁波のうちのひとつです。
電磁波の中には波長が数千kmにも及ぶ電波から、十億分の1mm以下の
γ(ガンマ)線まで、さまざまな種類があります。
「可視光線」は380〜780nm(ナノメートル ※2)の範囲です。
物体で反射され、視覚で「色」として認識される光は
(LEDなどの単一波長の人工光を除いて)
さまざまな波長成分の光が混じり合っています。